黒子のバスケ

雑学と雑談

01

「……あの、カサマツさん、お願いがあるんスけど」
「何だよ」
「カサマツさん、淫魔スよね」
「まーな」
「ってことはヤラしいこと大好きな設定でいいんスよね」
「大好きかどうかっていうか、そういう習性だからな。好き嫌いじゃねぇよ。お前はそういうの好きだからこその三百人なんだろうけど」
「いい加減それ言うのナシにしません? オレ実際そんな数やってないス……ってそれはいいとして、だから、ヤラしいことを嫌がるタイプじゃ、ないんスよね?」
「……何考えてんだお前」
「や、オレ今までにやってこなかったプレイ何かなぁって考えたとき、結構あったんスよね。ハメ撮りとかオナってんの見るだけとかお医者さんごっことか、まぁ所謂変態プレイ的な?」
「…………人間の性欲にはオレ時々引くわ。マジで引くわ」
「何てったって痛めつけるのと痛めつけられるのすら快感に結びつけちゃう種スからー。で、いいスか!?」
「いや、訂正する。お前に引くわ。マジで引くわ。引いてるわ」


02

「ときに黄瀬」
「何スか?」
「ハメドリって何だよ」
「――……」
(まさかそこからスか……)
「近い音で何だっけ、ヒメハジメとかそういうのあったよな、日本って」
「――…………」
(何でまたそんな言葉をピンポイントで知ってるんスか!?)
「何、鳥の交尾を模したとかそういうやつ? 日本って四十八手あるじゃん、ツバメガエシとかチドリとかスゴモリとか……」
「うわあああああ!! もうやめて、もうやめてぇえええ!! カサマツさんの口からそんなの聞きたくないス――!!!」
「オレ、ちゃんと勉強してんだぞ。こういうのは各国違うからな」
「そのドヤ顔やめて――!」
「で、何だよハメドリって」
「……今カサマツさんが言ったのに比べれば大分スタンダードっスよ」
「んだよ」
「だって、ハメてる最中に写メやムービーで撮るだけだもん」
「写メは解ったけど、……ハメてるところ?」
「だから、オレがカサマツさんに入れてる最中とか、まぁその箇所とかを撮るってことス」
「…………」
「何だ、でも、カサマツさん四十八手とかそういうの知ってんならハメ撮りとか余裕――……」
「こんのド変態野郎が――!!!」
「っぎゃああ!! 何で、何で!!?」


10月31日の話

おい黄瀬、お前お菓子とイタズラどっちがいいとパンツ一丁でオレに跨ってくれてる自称淫魔・外見熱血体育会系男子(童顔)のカサマツさんに、開いた口が塞がらない。

「……どういうことスか」
「だからさ、今日は万聖節の前夜祭だろ。昨今じゃ宗教雑食イベント大好き日本人はこの日にまで祭根性発揮するってモリヤマ言ってたしな。曰く『これは現代の新たな夜這いの儀式だ』って」
「違う違う何かわかんないけど違うのは解るっスよそれ違う!!! あ、何、もしかして、だからそんな恰好で?!」
「……お前、幾らオレだってモリヤマが話盛ってるの解ってるけど……まぁ、そういうことだ」

ついでにモリヤマがお菓子って言ってこれくれた、とカサマツさんが手にしていたものをまじまじと見る。
うん、個装袋は黒地にピンク文字に散乱するハートマーク。
うん、それ気持ちよくなる系のお薬入りのお菓子ですよね。

「でもこれってお前がオレにくれるべきもんだよな。何でオレがお前にあげる態になってんだかわからねぇんだけど」
「……や、まぁ、オレもお菓子、持ってますけど」

鞄の中に入っているものを思い出す。
モリヤマさんに帰りがけ待ち伏せされて渡されたもの。
普段迷惑かけてるからとかにやにやしながら手渡されたそれは、黒地にピンク文字、散乱するハートが目立つ個装。

「それじゃ、お前がそれをオレにくれればオレは引けばいいのか。そしたらオレ、このお菓子どうすりゃいいんだよ」
「……そっスね。うん、オレのカサマツさんにあげるから、カサマツさんのオレに下さいよ」
「何それ、唯のお菓子交換じゃん」

怪訝な顔をした後、それでも何かしらもらえることが嬉しいらしいカサマツさんがくふりと笑う。
あー子どもみたい。可愛い顔しちゃって、まぁ。

これから子どもには到底できないイタズラを仕掛ける身としては若干後ろめたさもありつつ、今日これからの時間が楽しみで仕方がない。



(お菓子はお菓子でも、おかしくなるお菓子っていう駄洒落もありで)


Trick or Treat!

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