毛布 揺りかご 貴方の背中
「あれ、神楽ちゃん毛布変わってない?」
「金品に目敏い男は貧乏臭いあるヨ、ただでさえ眼鏡が貧乏臭いのに」
「大きなお世話だこるぁああ!!!」
「……銀ちゃん、」
「はい?」
「銀ちゃんがくれたヨ、寒いだろうからって」
「あの人もなかなか優しいところあるんだねぇ。普段アレだけど」
「……銀ちゃんへの悪口は私への宣戦布告になる、親八覚悟は出来てるカ!?」
「え、ちょっ、いつそんな事になってたのちょっ本気マジやめ……ぎゃああああぁぁぁあぁっっっ」
「……何やってんだオメェラは」
「ぎ、銀さあぁぁあん!!!!」
「アラあなたお帰りなさい」
「俺はいつからお前のアナタになったんだよ、俺はいつでも結野アナのアナタでありたいんだよ……っていうかお前、」
「何あるか……うわっっほーいっっ」
「うわっほーいじゃねぇんだよ、風邪引いてん時は大人しくしてろっつただろうが!」
「風邪!?」
「おう、親八、無事か」
「いや、どう見ても考えても無事じゃないですけど……神楽ちゃん風邪引いてんですか?」
「そうだよ、ったく宇宙最強部族じゃねぇのかって話だけどな」
「宇宙最強でも風邪引くんですねーって話じゃなくて」
「何よ、」
「いやぁ、何でも……」
『銀ちゃんへの悪口は私への宣戦布告になる、』
「だからあんなに素直だったんだなぁ」
「ハイ?」
「いや、こっちの話ですよ。それよりも銀さん、早く神楽ちゃん寝かしてあげましょうよ」
「ん? あぁ、そうだな、」
「……銀ちゃん、」
「お前は早く寝つけよ」
「おんぶするならちゃんとしてあるヨ。横抱き気持ち悪い」
「……注文の多い料理店並に嫌な子だねお前。ったく……」
「……銀ちゃん、」
「今度はどのようなご注文で?」
「毛布アリガトネ」
「……」
「私、銀ちゃんの背中好き。温かい」
「……どういたしましてー」