ココロハテルヤ
どうにかされたい、どうにかしたい。
そういう衝動は一切ない。
好きだと言うべきではない感情なのだろう。
好きだと言う言葉で言い表せる様な感情ではないのだろう。
では、何だと言うのか。
心臓ではなく腹の底に溜まるコレを何だと言うのか。
躰が欲しがる熱は多分アンタの熱で、いけるのも多分アンタの熱でだけだとしたら、
矢張りこの感情は好きだと、そう表現され得るものなのだろうか。
でも、本当は、何と表現されるべき感情なのかを恐らく俺は知っている。
俺は一線を越えたいのではない。
ギリギリの、線上まで付き合える様な、
線を越えるか越えないかくらいのギリギリの線上まで付き合える様な、
線上に、片足で爪先で立つ様な危なっかしさと緊張を堪らない震えを、
それこそ果てる様な、
躰ではなく心がそれをその一瞬を求める感情は、
多分、アンタを殺す様な絶望感と、
アンタを独占出来る優越感に満ちた、
――何て歪んだ劣情